「これは引退ではない」イチロー・マリナーズとの生涯契約に思うこと

「これは引退ではない」イチロー・マリナーズとの生涯契約に思うこと

どうも、P山(takamasa_y)です。

昨日深夜、野球ファンにとって衝撃的なニュースが飛び込んできましたね。

「イチロー、今季出場せず!事実上引退!」

普段から野球ニュースに食いついている人ほど、驚いたのではなかろうか。

確かに、数日前「本拠地での6連戦後に引退か」というようなニュースが飛び交っていました。

でも、引退説を唱えた張本人のキャスターが「誤解だった」とこの報道を否定したことで、ひとまず引退はないのだろうなと落ち着いた….

はずだった。

そして、この急転直下。

正直、理解が追いつかないし、そもそも「今季出場なし」「事実上引退」の意味が見出しだけみてもわからなかった。

というわけで、自分の頭を整理するためにこのエントリを投稿しようと思ったのです。

お付き合いいただければ幸いでございます。

1.今季の出場はない

mvpconference.jpg

引用:MLB.com

事実上引退と言われているのは、”今季の出場がなくなった”という部分からきている表現。メジャーの40人枠から外れることで、試合出場の権利がなくなったワケです。

 

今季の成績:15試合 44打数 9安打 打率.205 0本塁打 0打点

 

この数字をみると、やはりイチローとしては物足りない。いや、44歳の野手としては凄すぎる数字だし、守備の面では全然衰えていないんだけど……。世間が思い描くイチローではなくなっているのは確かですよね。

 

身体というよりも、視力の衰えがかなり指摘されていて、三振の数がかなり多くなっていました。

こういった成績、身体の衰え、故障者の復帰・若手選手の成長といったチーム事情から、今季マリナーズはイチローを戦力として見ないという決断ということですね。(もちろん、イチローがいることで与える精神的な安定や模範的な練習態度などはあるが、そこは抜きにして)

40人枠から外れたということは、もし故障者が続出したとしてもイチローをメジャーにあげるという選択肢がないことを意味しているのですが、そもそも球団のレジェンドであるイチローをマイナーに落とすなんて発想自体がなかったのではないだろうかと、私は思っております。

2.球団特別補佐に就任

引用:The New York Times

この内容だけをみていると、普通に解雇という形だと思う。しかし、マリナーズはイチローを球団に残す措置として「球団特別補佐」という特殊な役職を与えたのです。

正直、どんな仕事をするポストなのかはわからないけど、報道を総括すると

「練習を続けながら選手達のサポートを行う」

「この契約は今シーズンに限ったもの」

「来季以降の試合に出場する可能性がある」

といった、役職のようです。

「イチローさん、今シーズンはあなたを戦力としてみれません。でも、来シーズン以降選手として契約する可能性があります。だから、チームに同行して今まで通り練習をしてOKです。その代わり、他の選手の指導やサポートもよろしくお願いしますね。」

ってな感じなんですかね。

3.生涯契約に発展=日本球界復帰の可能性は0%

引用:週刊ベースボールONLINE

いやいや!!こんな契約ありえんやろうが!!!

「解雇みたいな形にするけど、特別ポジションあげるからチームに残ってね!」

って、悪く言えば囲い込みだし。イチローからすると、今季確実に試合に出られなくなるワケだから。

最低50歳まで現役を掲げてたイチローが飲むはずもない条件だと、私は思いました。

しかし、彼は喜んでこの提案を受けたのです。

“While this agreement only covers the 2018 season, it is our goal that Ichiro be a member of the Seattle organization long-term,” Seattle General Manager Jerry Dipoto said. “As his role evolves over the 2018 season, it will inform the team and Ichiro on his best fit with us in 2019 and beyond.”

引用:Los Angels Times

現地のメディアによりますと

「この契約は、今シーズン限定のもの。イチローが長期間マリナーズの一員として止まってもらうことが目的。来年以降は、チームとイチロー両者にとって最も良い形の契約に変えていく」

ってな感じかな。

イチローは、マリナーズに恩義を感じているんでしょうね。

 

 

ここからは、勝手な推測です。

もしかしたら、イチローは今の自分がMLBで通用しなくなっていることを自身で強く実感していたのかもしれません。

”マリナーズからの解雇も覚悟していた。もし解雇されたら、きっと新しいチームとの契約も難しい。”

そう考えていたイチローに、チームが最大のリスペクトを込めて送ったのが、この異例ともいえる契約だったのではないでしょうか。

生涯契約を前提にしているようなので、日本の野球ファンがにわかに期待していた「日本球界復帰」の可能性は、ほぼ0%になったと思います。

4.来季以降、復帰の可能性は?

Ichiro virtually retires in odd MLB farewell

引用:NEW YORK POST

今季は出場がないものの、来季以降は選手契約を結ぶ可能性がある

このような契約ではあるものの、1年間試合をしていない大ベテランの選手が復帰する可能性はあるのか?

普通ならNO。ありえないでしょう。

でも、私は来シーズンに限っては0%ではないと思うんですよね。

おそらく皆んな同じこと言ってるんだろうけど、理由はこちら

「来季、マリナーズの開幕戦が日本で開催される」

マリナーズは、来季の開幕戦を日本で行うと発表しています。

「おいおい、イチローいないのに日本来てどうすんねん」って感じではありますが、このタイミングでイチローが復帰する可能性があるのではないかと睨んでいるワケです。

実は、アメリカ本土よりも1週間ほど早い日程で開幕試合が組まれているため、登録枠が通常の25人から28人に増える特別措置がとられる可能性が高いそうです。

そう、このタイミングなら何らかのサプライズがあってもおかしくはないんですよね。

(もしロースター入りしてなくても、何らかのセレモニー・イベントはあるでしょう)

また、開幕時に外野手が怪我をしていた場合などは、今季と同じ形でスポットでメジャーという形も考えられなくはありません。

いずれにせよ、普通はありえない。イチローだから実現可能だと思わせてくれる、夢のようなプランですね。

イチ野球ファンとして感じたこと

ズラズラと書き連ねて来ましたが、こんな感じの契約が発表されたようです。

 

おそらく、マリナーズ側もイチローの晩年を汚したくないという思いがあったのだと思います。イチローと並ぶマリナーズのレジェンド、ケン・グリフィー・ジュニア(Ken Griffey, Jr.)の引退があまりにも寂しすぎる結末だったために、イチローにはしっかりとした花道を用意してあげたかったのかもしれません。

(ケン・グリフィー・ジュニアの引退に関しては、以下の記事に詳しくのっています)

子供の頃からみていたスーパースターの試合が、見れなくなってしまうかもしれない。イチ野球ファンとして、悲しい気持ちはあります。

せめて大谷くんとの直接対決くらいみたかった….とも思います(笑)

でも、なんだかイチローらしいですよね。

最後まで現役の可能性を探り続けて、下した決断がこの契約だったのでしょう。

球団のイチローへ対する愛も物凄く深い。イチローの球団へ対する愛も物凄く深い。

そんな、絆の強さを感じました。

 

来季以降、イチローがまたプレイする姿を見ることを夢見ております。その時はぜひとも生で観戦したいものです!!

 

「引退ではない」

 

重々承知しております!!!

 

プレイヤーであっても、そうでなくても「野球研究者」としてまだまだ我々を楽しませてくれるはずです!!!

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